SOLD OUT

【SOLD OUT】Vintage Green Linen Jacket

¥569,800

SARTORIA CIARDI JACKET

BESPOKE TRUNKSHOW

東京もしくは静岡にて初回採寸が必要。エンツォ・チャルディの来日時に仮縫いを実施。

ご不明点はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

SOLD OUT

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説明

A Certain Green

私がこのグリーンと出会ったのは、もう5年も前のことだ。

この深くも鮮やかなグリーンのリネンには、光の加減で浮かび上がるネイビーの糸が折り込まれている。その独特の色味は、まるで魔性の如く人々を惹きつけるものだった。

グリーンとネイビーの芸術的で唯一無二な掛け合いとは裏腹に、誰にでも似合い、ネイビージャケットのように着られるトーン。こんなグリーンのジャケットが今までに存在しただろうか?

あるときサルトリア・チャルディのアトリエでこの生地と出会い、私は一瞬も迷うことなく自分のジャケットとして仕立てた。私が春夏のトランクショーのときにいつも着ている、あのジャケットである。

私はサルトリア・チャルディのジャケットが仕立て上がるやいなや、瞬く間にこのリネンを愛するようになった。その愛し方といえば、少々度が過ぎたほどであった。

というのも、このジャケットには一つの秘密があったからだ。

それはこの美しいブルーの裏地だった。この生地の美しい性質を最も好く生かすために、サルトリア・チャルディのエンツォが、この裏地を選んだのだった。さらに彼はこのサルトリアに伝わる特有の背抜き仕様でこのジャケットを仕立てることを思いついた。

果たしてその着想は実にファンタスティックな結果をもたらした。

決して非常にスタンダードな色使いではない。しかしグリーンに浮かび上がるネイビーのおかげで、このブルーの裏地がむしろ好ましく見える。

さて、話を戻そう。ここにそのグリーンのリネンがある。

私は5年前に自分ジャケットをブログで紹介した後、血眼になってこの美しいグリーンのリネンを探し回った。あまりにも多くの問合せをいただき、自分がこのジャケットを着ることに罪悪感すら覚えるほどだった。

それから1年位経った時、私はナポリのある生地屋でこのリネンのデッドストックを見つけた。そこにはなんとまだ30m以上在庫があった。高まる興奮を抑えつつ12mを買って日本に帰ると、それをトランクショーやメールでお客様に案内した。

もちろんあっという間に完売だった。それから私は大急ぎで生地屋に電話した。生地はもう3cmすら残っていなかった。

その後の4年間については皆の知る通りである。私は幾度となくこのジャケットを着用し、問い合わせをいただき、その度に在庫がないことをお詫びした。

しかし今年4月のナポリ出張で奇跡が起きた。それは私と直接的には取引のないサルトリアでのことで、私は世間話をしながら生地棚を眺めていた。すると、ある印象深いグリーンのリネンに目が止まった。私は二度とチャンスを逃すつもりはなかった。そのサルトリアの主に頼みこんで、私はこのリネンを買い取った。

たった一着分である。しかしここには一着分がある。

「0」と「1」には大きな隔たりがある。遠い昔にチャンスを逃してしまった人にとって、この「1」がどれほど大きな意味を持つか説明は不要だろう。