説明
“NERO” Loro Piana Wool & Cashmere
黒。
昔は「イタリアといえばとにかく黒を避けがちである」といった情報がネットでも、人伝いにもよく流れていたものである。
確かに黒いスーツというのは、イタリアでは着られる機会は比較的少ない。だがコートになると話は別だ。黒のチェスターコートは、エレガンスの象徴である。
下に着るものを選ばず毎日着ることのできる使い回しやすさを持ちながら、最もフォーマルなオケージョンで活躍するコートでもある。(そして当たり前なことだが、黒髪の日本人が世界で最も似合う色でもある)
そしてこれはまさに、格式高さと使いやすさを兼ね備えた最高の生地だ。ロロピアーナのカシミアウールである。
圧倒的に重厚な生地感、600g/m近い重さだ。そしてぎっしりと目の詰まったウールの質感とカシミアのぬめり感を兼ね備えている。
それに…この質感だ。黒は色のない世界だからこそ、質感と仕立ての良さがものを言う。濡れた乙女の髪のように色気ある光沢に、芯を感じる力強い質感。美しいドレープを描き、堂々たる風格のコートに仕上がるはずだ。
クラシックなポロコート。着る人の新たなトレードマークになるような一着だ。