説明
“Incredible Deadstock of Loro Piana”
この奇跡的なスーツの色を一言で表すなら、冷たく磨き上げられたスチールのようなネイビーだ。
そしてこの濡れたような光沢感。ロロピアーナのSuper 150’sといえども、この濡れた乙女の髪のような光沢には驚かざるを得ない。(創世記でイサクとそのラクダに水を汲んでやったあのリベカ、彼女の長い髪はきっとこのような光沢を放っていただろう)
光の抑揚で浮かび上がるうっすらとしたチェックは、グレンチェックともウィンドウペンともつかぬシンプルかつ入んだ模様である。軽薄さはないが、重々しさもない。この絶妙な塩梅のチェック柄を探している人は少なくないだろう。
このスーツは1m離れれば無地に見えるし、堅い場面でなければビジネスシーンでも着ることができる。それでいて一眼でわかるラグジュアリーさと、ほんの僅かな洒脱感を兼ね備えている。
これまでチェック柄のスーツに挑戦したくてもできなかった人にとって、これ以上の答えは無いだろう。